Melexis、次世代の単一チップLIN LEDドライバーの追加により車載アンビエント照明ソリューションを拡大

Melexis

スペースと受動部品数の節約につながる、強固で信頼性の高いデザインを実現する堅牢な小型IC

テッセンデルロ、ベルギー、2016年12月14日 - Melexisは、車載アンビエント照明用の次世代の超小型単一チップソリューションを発表しました。新製品であるコンフィギュレーション可能なLIN(ローカル相互接続ネットワーク)スレーブLEDドライバーICは、キャビンのインテリアのカスタマイズに必要となるRGB照明を精密に制御し、ドライバーの集中力向上とドライブ体験全体の向上に貢献します。

LIN 2.xおよびSAE J2602に完全に準拠するシングルチャネルのMLX81112とデュアルチャネルのMLX81115は、定電流源によりLEDを駆動する強固で信頼性の高い低BOMソリューションです。高度の一体性により、設計では、単一の混合信号チップを他社製品の半分以下の数の受動部品と組み合わせることができ、LIN RGBモジュールの合理化が達成できます。これにより基板の使用エリアの大幅な削減が実現し、システム全体を片面PCBに実装することができます。

これらのIC新製品は共に、誤り訂正符号付きの32kBフラッシュメモリ搭載の16ビットマイクロコントローラを基に構築されています。16kB ROM(必要不可欠なRGBミックスアルゴリズムとLINドライバーを含む)、2kB RAMおよび380kB EEPROMにより、追加のメモリリソースが提供されます。オンボードのその他の機能には、10ビットのアナログデジタル変換器(内蔵プリディバイダ付き)、LINプロトコルコントローラ、LINトランシーバ、コンフィギュレーション可能な4つの定電流出力、4つの16ビットPWM出力が含まれます。24MHzのRCベースクロック発振器が正確なタイミングを保証し、電源管理のための電圧レギュレータも搭載しています。

新しいMelexisのRGBスレーブコントローラにより、様々な電圧、気温、LED特性にわたりアンビエント照明の安定した性能が保証されます。各デバイスは堅牢なEMC/ ESD特性を示し、幅広い入力電圧範囲(6V~18V)に対応し、消費するスタンバイ電流も非常に少量で済みます(通常 20µA)。動作温度範囲は -40°C~125°Cで、継続的な信頼性のための過温度シャットダウンとロードダンプ保護メカニズムが組み込まれています。温度および電池監視機能も搭載されています。MLX81112は8ピンSOICパッケージ、MLX81115は12ピンDFNパッケージでの提供となります。

Melexisの車載ネットワーク製品ラインマネージャであるMichael Benderは、「スタイル、セキュリティ、運転環境のカスタマイズなど、目的に関わらず、アンビエント照明は現在ドライバーにとってとってますます重要な機能となっています」と述べています。「Melexisは、アンビエント照明設計用の一体型単一チップLINスレーブソリューションを提供することにより、自動車用の混合信号ソリューションの分野をリードし続けます。これらの最新世代の製品により、当社は、設計における基板スペース、部品数、コストの削減に貢献し、自動車メーカーがLINベースのアンビエント照明ソリューションからの利益を享受する機会をさらに広げます。」