レーザーを光源とした自動車のフロントライトで Melexisのセンサーの効果を最大限に発揮させる クラス最高の直線性と温度範囲

Melexis

Tessenderlo, Belgium, 30 June 2016 –世界規模で事業を展開するマイクロエレクトロニクス・エンジニアリング企業であるMelexisは、レーザーを光源とした自動車のフロントライティング・システムの流通が開始されたことを受け、自社の高性能ライトセンサICのMLX75305シリーズを最適化しています。すべてのMLX75305に、フォトダイオード、トランスインピーダンスアンプ、出力段が組み込まれています。市販されている競合デバイスとは異なり、MLX75305はAEC-Q100に完全に準拠しており、-40°Cから最大+125°Cまでの動作温度範囲をサポートします。またコンパクトなSOIC8パッケージで提供されるだけでなく、必要な外部部品を最低限に抑え、使用する基板面積もごくわずかです。このためMLX75305は、エンジニアの皆様にとってヘッドランプの出力を正確にモニタリングするための簡単に実装できるワンチップソリューションとなります。500nmから1000nmのスペクトルバンド幅を持つICにより、通常70mV(µW/cm2)の反応性と共に、全出力電圧範囲で±2%の直線性が維持されます。

レーザーダイオードに基づくフロントライティングは、近い将来ますます多くの高級車に導入されるようになります。この技術を使用することにより、照明の視認性が大幅に強化されたため、必要なパワーバジェットを軽減しつつ、長距離の視認が可能となります。レーザーを光源としたフロントライティングは、自動車の燃料効率に影響を与えることなく、公道を使用する人々の安全性を強化する方法を自動車メーカーに提供します。また、光束が強化されたということは、ヘッドランプの大きさを小さくすることが可能であることも意味します。このため、自動車のデザインの向上や空力特性の強化も可能となります。

「 MLX75305は、猛暑や静電気の放電が日常茶飯事である環境など、過酷な自動車環境に耐えることのできる非常にコストパフォーマンスが高く、合理化された出力モニタリングソリューションを提供することにより、次世代のレーザーを光源としたフロントライティング用途における厳しい要求に対応します」とMelexisのオプティカル・センサー部門でマーケティングマネージャーを務めるグァルティエロ・バンヌオリは語っています。「当社のエンジニアリングチームは現在、このICを装備したモニタリングシステムを開発するため、大手自動車ブランド、およびそのブランドのシステム・インテグレーション・パートナーと共に取り組んでいます。」