Melexis、世界初のデュアルダイスラッチ・スイッチセンサを発表

Melexis

Dual Die Concept Latch Switch Sensor - Melexis高度パッケージングにより柔軟で精確な測定と冗長動作を実現


テッセンデルロ(ベルギー)、2017年5月xx日 – 優れたエンジニアリング哲学を通じ未来のイノベーションを目指す世界的なマイクロエレクトロニクス企業、Melexisは本日、2つのシリコンダイスがパッケージ化された世界初の磁気ラッチ・スイッチセンサの新製品を発表します。トランスミッション、パワーステアリング、ブレーキ、ロック/ラッチなどの自動車アプリケーション用に開発された非常に高い信頼性を誇るこれらのデバイスは、磁気センサテクノロジーにおける大きな進歩となります。

2つのICを1つのパッケージに統合したことにより、Melexisは、自動車市場の信頼性要件を満たす上で極めて重要な冗長動作を提供することができます。また、異なるパッケージに格納される個別素子と比較し、複数の感受点が近い位置に配置されるため、精度においても大幅な改善を提供します。MLX92292MLX92232は、この革新的なパッケージングのコンセプトを使用した初めての製品です。

MLX92232は、最先端の混合信号CMOSテクノロジーを使用して設計された、プログラム可能なホール効果センサの第2世代となります。このデュアルダイスデバイスには、電圧ギュレーター、ホール感知機能(高度オフセットキャンセルシステム搭載)、オープンドレイン出力ドライバのすべてが1つのパッケージに組み込まれています。同製品は4ピンのスルーホールフォーマットで提供されます。

同製品を補完するのが、8ピンの表面実装SO-8パッケージの3線式μPower Melexis MLX92292です。同製品は予測されるスイッチ機能を実現しますが、市場の既存製品とは異なり、縦磁界だけでなく横磁界の存在も特定できます。この同社独自の製品は、数々の内蔵診断メカニズムによりASIL B機能的安全性に対応しており(ISO 26262に準拠)、自動車アプリケーションにおいて非常に信頼できる動作を提供します。

両製品は、特定のアプリケーションの要件に適合するよう、事前プログラム設定が可能です。また、OEM顧客にとっては、工場プログラミングに柔軟性が提供されることにより、独自の生産ラインにおける完全なインシステム最適化を達成できるメリットが得られます。また、プログラミング機能では、双方の磁気動作点の設定を-90mTから+90mT(横型センシングバージョンでは-40mTから+40mT)の範囲で漸増が可能です。

Melexisのラッチ・スイッチの製品マネージャーであるDieter Verstrekenは次のように述べています。「Melexisでは、デュアルダイのラッチ・スイッチテクノロジーを初めて市場に提供できることに胸を躍らせています。標準の設定可能なこれらの製品は数多くのアプリケーションに対応しており、当社は、最も要求の厳しい自動車設計上の問題を解決するための、より高度なカスタマイゼーションを行うための開発能力を獲得しました。」

 

デュアルダイ製品のリーフレットをダウンロードする (PDF - 276 KB)

ビデオ:デュアルダイのコンセプト概要 (1:32):