メレキシス、コスト最適化LINコントローラICにより自動車ネットワーキング・ポートフォーリオを強化

省スペースで展開可能な完全一体型の低価格の汎用スレーブ・デバイス

世界的なマイクロエレクトロニクス技術企業、メレキシスは、MLX81107/MLX81109の発売により、ローカル相互接続ネットワーク（LIN）実装において使用するICおよびボードレベル製品のラインナップをさらに強化しました。高度な機能を搭載しつつユニットコストを削減する、自由なプログラミング設定が可能なこれらのモノリシック・デバイスは、高度なLINベーススイッチ、アクチュエータ、ドライバー、センサー・インターフェース、LEDライティング・システムに対して高まる自動車業界のニーズに対応します。

MLX81107およびMLX81109には、物理層LINトランシーバ、LINコントローラ、電圧レギュレータ、16ビットRISCベース・マイクロコントローラ、32キロバイトのフラッシュメモリー、20チャンネルのアナログ-デジタル・コンバータ（ADC）、16ビット・パルス幅変調（PWM）機能が搭載されています。LINプロトコル・ハンドラーはLIN 2.0、LIN 2.1、LIN 2.2、SAE J2602に対応しています。ICには高電圧対応（12V ダイレクト）IO 4つ、さらに低電圧対応（5V）IO 8つが搭載されており、これらのインターフェースにより車両のLINインフラとの通信が実現します。各IOは、内蔵のフラッシュメモリー・リソースを使用したアプリケーション・コンポーネント制御のためのプログラミングが可能です。

高度に統合されたMLX81107/9デバイスは、部品表（BoM）コストとボードスペースの使用を大幅に削減します。LIN コントローラと認定LINドライバーにダイレクトコントロール高/低電圧対応IOを組み合わせることにより、各種アプリケーションにおけるLINの迅速な実装が可能となります。これらのICは5mm x 5mm QFNパッケージで提供されるため、最高の熱性能を発揮しつつ、ボード使用領域を削減することが可能です。課題の多い車両環境における信頼性を保証するため、稼動温度範囲は-40°C～125°Cに対応、さらに過熱時の停止機能および負荷ダンプ（40V）保護メカニズムも搭載されています。

メレキシスのLIN製品ラインマネージャであるMichael Benderは、「MLX81107/9は、車両ネットワーク・インフラに新たな次元をもたらし、新世代のスマートLINアプリケーションを生み出します」と述べています。「エンジニアは、高度に進化したテクノロジー、柔軟性に富むデザイン、優れたコスト効率によりメリットを得られ、これらがすべてシングルチップ・ソリューションに統合されています。その結果、市場にアピールできる最新の半導体プラットフォームが実現し、低価格の超小型LINモジュールの開発が促進されます。」